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うつの人が抱えている問題解決が出来ない理由とは

うつの人が抱えている、問題解決が出来ない理由ってなに?

うつ病の人が抱えているのは、未解決問題です。その未解決問題が解決しないから、うつ的な症状に悩まされます。

しかし、問題解決ができないと思い込んでいることが弊害となり、その未解決問題がいつまでも未解決問題のままでいるのです。それを解決するにはたった一つしかありません。『内を観る』ことです。

先生

『内を観る』。それは『内観』と呼ばれる方法だよ!難しくもなんともないね!ただ、自分の心の内を観るだけなんだから!ただし、その時間を確保することができるかどうかが問われるね!
更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

うつ病と優先順位

 

と併せて考えていきたい。そこに記載した以下の部分に注目したい。

 

 

『うつ病の患者は、問題にぶつかってもそれをどうやって解決したらいいかよいのかという考えがまったく浮かんでこない。一瞬一瞬が苦痛で、頭のなかは自分を責める言葉であふれ、それは何度も繰り返し自分のなかで反響する。身辺を清潔に保つことや、外見を整えたりすることも面倒になり、また、身体的には明らかに根拠のない痛みが繰り返し生じ、心気的な訴えが続く。すっかり気落ちして希望を完全に失い、独創力も欠如して、多くの時間をくよくよと心配して過ごす。』

 

この、問題にぶつかってもそれをどうやって解決したらいいかよいのかという考えがまったく浮かんでこないという部分は、『うつと落ち込みは同じだが、うつはまるでブラックホールだ』この記事に書いた、

 

『精神未熟という実際も手伝って、この闇の原因が何であるかはわからない。考えても解決が困難だから思考力の低下が起き、そうすると行動は刹那的になり、悪循環になる。だが、何をしても結局は心の中にある闇を取り除くことはできない。』

 

という部分ととてもよく似ている。事実私はその記事で、

 

『だからあの頃の私は、掃除も勉強も、何も手がつかなかった。そんなことはブラックホールの解消と比べれば、優先順位が低かったことだったからだ。』

 

と記載していて、『身辺を清潔に保つことや、外見を整えたりすることも面倒になり』という部分にも一致することになる。つまり何が言いたいかというと、私はうつ病について少しは語る資格があるということだ。

 

先生

僕(著者)の場合は、両親がクリスチャン、叔父と隣人が総合失調症、部下が吃音症と、ざっと挙げるだけでそれだけの問題が身の回りにあって、幼少の頃から人間の心理について考えることが多い人生だったんだ!だから結構説得力があると思うよ!
それに先生自身も、ものすごい経験をしてるっす!

ハニワくん

この章のまとめ
  • うつ病の患者は、問題にぶつかってもそれをどうやって解決したらいいかよいのかという考えがまったく浮かんでこない。

『潜る』時間を確保せよ

しかし、私が決定的に違うのは、『ネアカ性』である。つまり、根暗の真逆の性格なのだ。従って、常にそうしたブラックホール的な闇は心に渦巻いていたが、極めて顕著なネアカ性が、私の心で常にブラックホールと闘い続けていて、私が完全に闇に毒され、意気消沈することはなかった。

 

 

例えば自殺など、考えることもなかった。いや、自殺を考えるような究極の場面もあったが、その場面で私が紙に書いたのは、

 

自殺だけは絶対にしない!

 

だった。この言葉をわざわざ書くほどの状況がそこにあったわけだが、私はそう書き、そして闇に完全にのまれることがなかった。

 

私の心には、ブラックホールに対抗できるだけの『太陽』が存在していたのだ。いや厳密に言うとその太陽は全ての人に存在していて、敏感だった私は、人一倍早くにその太陽の存在に気づき、それをいかんなく発揮させることで、自分の心が完全に闇にのまれることがないと知っていたのだ。

 

 

それに比べて私の部下は、同じように心にブラックホールを抱える人間だが、私とは違って完全な『根暗』である。『治療する立場の人から見たうつ病の徴候や症状とは』の記事で書いてあるような症状がピタリと当てはまるのだ。

 

  • 掃除が出来ない
  • 仕事の感想文が書けない
  • 文章が書けない
  • 身だしなみを整えられない
  • 将来に希望を持てない
  • 主体性を発揮できない
  • 独創性に欠けている

 

 

という状況が常にあって、そのうち、8年の時間が経って、『掃除、身だしなみ、感想文、文章を書く』ということについては、以前と比べれば完全に改善の方向に進んでいることが確認できるが、その他の部分はいまだに穴が空いたままである。

 

しかも、その改善された部分も、改善されるまでにかけた時間、労力、私がどれだけ喉を傷めて叱り続けたか、どれだけ殴りつけ、どれだけ将来の自分の子供の未来を想像させ、どれだけ重い制裁を課してきたか、ということを考えると、『よかったね』という言葉ではとてもすまされない、想像を絶する時間がそこにあった。

 

それでも、その他の部分はいまだに穴が空いたままなのである。これはもう、彼がある種のうつにかかっていると考えても、過言ではないといえるだろう。

 

 

彼には再三再四、言い続けている。私がそうだったように、彼に必要なのは、『内省』だ。そして、『内観』だ。

 

答えは外にはない。自分の中にあるのだ。

 

問題にぶつかってもそれをどうやって解決したらいいかよいのかという考えがまったく浮かんでこないのであれば、それはただ、『潜る深さが浅いだけ』だ。

 

先生

以前、中谷美紀が主演の『離婚シンドローム』というドラマで『内観法』をすすめているシーンがあって、(珍しいドラマだなあ)と思ったけど、実は、この『内観』というものは極めて重要なものなんだ!あのブッダが、『ブッダ(悟りを開いた者)』になったのも、この内観のおかげなんだ!
自分の心と向き合うことの重要性をまとめた記事を、下記に貼ったっす!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 答えは外にはない。自分の中にある。
  • 問題にぶつかってもそれをどうやって解決したらいいかよいのかという考えがまったく浮かんでこないのであれば、それはただ、『潜る深さが浅いだけ』。