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ピル(経口避妊薬)にニキビを治す効果がある?副作用は?

ピル(経口避妊薬)にニキビを治す効果がある?

あります。

しかし、『ある』というだけの理由でピルをニキビ治療に利用するのは『薬物乱用』です。何しろ、『麻薬』にも『幸福感を得られる』という効果があるからです。薬物乱用による副作用は、ときに取り返しがつかないものであると覚悟しましょう。

先生

ピルはニキビ用の薬じゃないからね!こういう裏技的なことをするなら、ある種の覚悟も必要だよ!詳しく解説するね!
先生に任せれば大丈夫っす!

ハニワくん

ピル(経口避妊薬)でニキビがなくなる?

ニキビ

下記の記事で妊娠とニキビの関係性について書きましたが、今回は『ピル』について考えてみましょう。

 

038.ニキビ 妊娠中 減る 増える 予防方法

 

『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)にはこうあります。

ピルを飲んでるんですけど、ニキビの薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?

 

ピル(経口避妊薬)は卵巣でのアンドロゲンの産生を抑制し、血清中のアンドロゲンレベルを下げて皮脂分泌を抑制する働きを示します。テストステロンの産生を抑えるので、血中テストステロンレベルの高いニキビ患者さんには一定の効果がみられる可能性が高いです。ただし、時にピル内服によるニキビ悪化の可能性もあります。

 

ピルと抗生物質は併用してもとくに問題ありませんが、ホルモン療法の内服薬は作用機序から注意が必要です。

 

中にはその妊娠自体を避けようとして、ピルを服用する人もいるでしょう。その場合、ニキビが減ることがあるようですね。

 

step

ピルを服用する

テストステロンの産生が減り皮脂の分泌量が減る

テストステロンと皮脂分泌が原因のニキビ患者には効果がある

ただし、時にピル内服によるニキビ悪化の可能性もある。

 

やはりピルは『ニキビを治す薬』ではないので、ニキビ治療の為にピルを飲む考え方はやめておきましょう。決して体にいいものではありませんからね。ただ、抗生物質との併用は特に問題ないようですが、それはその処方した専門医によく聞いて、本当に問題ない組み合わせかどうか確認してからにしましょう。

 

ではここで、思春期にニキビができる原因と流れを見てみましょう。

 

step

第二次性徴期を迎えて性ホルモンのバランスが大きく乱れる

ニキビ

男性ホルモンの分泌が盛んになる

皮脂腺が増大して皮脂が多く分泌される

洗顔不足によって毛穴に皮脂が詰まるとコメドが形成される

常在菌『アクネ桿菌』が皮脂によって増殖し、コメドが炎症する

ニキビ

『白ニキビ』の段階。

 

なぜ思春期のケースを持ちだすかというと、ニキビができる原因というのは複雑であるからして、一例を出すことしかできないからです。ここではわかりやすく思春期にニキビができる原因と流れを載せました。

 

001.思春期ニキビ 原因(ホルモンバランスの乱れ)

 

また、性別とニキビの関係についても見てみましょう。

 

性別とニキビ

男性 とにかく男性ホルモンが常に優位のため、ニキビができやすい
女性 男性ほどではないが、生理等の時期に黄体ホルモンの影響でニキビができやすい

 

このようにしてニキビというのは『皮脂』が大きく関わっています。男性ホルモンが多い男性は、皮脂の分泌量が女性よりも多く、常にニキビが出来やすいと言えます。しかし女性も生理等の時期に黄体ホルモンの影響で、皮脂の分泌量が増えます。更に思春期の場合はアンドロゲン(男性ホルモン)の分泌量が多くなり、女性ホルモンに対して優位になります。そこで角質の異常増殖がおこり、毛穴を狭めてしまうわけです。

 

つまりこういうことです。

 

step

思春期や生理前後になると男性ホルモンが優位になる

角質の異常増殖がおこり、毛穴を狭めてしまう

皮脂腺が増大して皮脂が多く分泌される。

洗顔不足によって毛穴に皮脂が詰まるとコメドが形成される

角質の異常増殖がおこり、毛穴を狭めてしまうので詰まりやすい。

常在菌『アクネ桿菌』が皮脂によって増殖し、コメドが炎症する

『白ニキビ』の段階。

 

ホルモンバランスが崩れると、ただでさえ普段、洗顔不足によって皮脂が洗い流せない場合はニキビの原因となるのに、毛穴自体が狭くなる現象が起こるので、なかなか皮脂が洗い流せなくなり、ニキビができやすくなるわけなんですね。ですから女性にとって、ホルモンバランスが崩れることは頭を抱える現象であることは間違いありません。

 

先生

ニキビが治ることもあれば、悪化する可能性もあると専門家が言っているね!だから危険な賭けになるよ!あまり推奨はできないかも!
うーむ!

ハニワくん

この章のまとめ
  • ピルはテストステロンの産生を抑えるので、ある種のニキビに効果がある。
  • ただし、時にピル内服によるニキビ悪化の可能性もある。

使用には賛否両論がある

ピルが効果があると感じている人は大勢いるようですね。例えば下記の双子のモデルのyoutuberさんは、過去に他の商品を勧めていて、コメントで『メディプラスゲル(その商品)はどうなったの?』と言われてしまっていますが、結局『ピルが一番効く』と発言をしています。

 

 

ただ、冷静なコメントもあるようですね。

ピルは良い作用もありますが医薬品なので、人によって合う合わないがあり、ヤーズでは過去に死者が出ています…一時期ニュースにもなりました。 ピルの種類によっては、オオ○カ堂などで個人輸入もできる場合もありますが医師にちゃんと診断してもらうのが大切だと思うのでピルについては美容のことだけでなくもっとちゃんと説明してほしいなと思いました。

 

あるいはこういう意見もあります。

ヤーズ 副作用がすごくてすぐにやめました。そのあとに、ヤーズで亡くなられた方が複数でたと聞いて、やめてよかったとおもいました!

 

また、下記のyoutuberさんもピルの有効性について説いていますね。

 

 

彼女の場合、まず最初に下記の基本的なポイントを押さえて生活したそうです。

 

  1. メイクをしている時間を短くして必ずメイクオフして寝る
  2. 時間をかけて丁寧なクレンジングと洗顔をする
  3. スキンケアはシンプルに肌にやさしいものを選ぶ
  4. 毎日保湿パックをして肌の乾燥を防ぐ
  5. 質のいい睡眠時間を取れるようにした
  6. 食生活の改善

 

大事ですね。ではここで、ニキビができる原因を見てみましょう。

 

ニキビができる原因(内因性)

ホルモンバランスの変化

睡眠不足、夜更かし

運動不足

偏った食生活

ストレス

便秘

 

ニキビができる原因(外因性)

肌に合わない化粧品の使用

皮脂や汗などの皮膚の汚れ

活性酸素

 

その他

乾燥

薬の常用

 

ニキビは一つの原因によって発症するわけではないので、このすべての要素を最適化することが求められます。ですから、このようにしてあらゆる面を最適化する考え方は素晴らしいと言えます。

 

ただ、彼女の場合なかなか治りづらいニキビがあり、生理不順でホルモンバランスが崩れていたとき、ピルを飲んだらホルモンバランスが一定に保たれ、ニキビがたった一か月で治ったと言っています。ニキビに本当に悩んだ人からすれば、このような現象はまるで『奇跡』だと思っても仕方ないでしょうね。

 

ニキビ

ただ、やはり情報発信者としての責任をもう少し持つように注意するコメントはあるようです。

ピル飲んで!って簡単に言うのは、おかしいですよ… 副作用のこととか補足で入れないと 何も知らない視聴者さんは鵜呑みにしてしまいます。 薬なんて極力飲まない方がいいんだから。

 

ピルやめたら元に戻りますよ。ホルモンバランスが元に戻るから。根本的に治るとは限らないかと。

 

本当に悩んでいる人なら別ですが、気軽にピルを飲むのはやめた方がいいです。 血栓ができやすくなる副作用がありますので注意してくださいね。

 

ヨーロッパではニキビ予防のためにピルを飲むことはよくあるよ!でも長期的にはあまり体に良くないとも聞きました!

 

とにかく、冒頭に書いた専門家の言葉を忘れないようにしましょう。『時にピル内服によるニキビ悪化の可能性がある』と言っていましたね。ですから、ピルを飲んでニキビが治ることもあるかもしれませんが、治らないでむしろ悪化する可能性もあるということです。

 

先生

自分がたまたま副作用なく有効だったからといって、次のシーンや、次の状況、その他の人の状況に適しているとは限らないから早まらない方がいいね!
たしかに!

ハニワくん

この章のまとめ
  • ピル使用には賛否両論がある。

ピルの効果は『副作用』

それに、この専門書はあくまでも『ピルとニキビ薬の併用』について質問されているだけですから、『ピルがニキビ治療に有効』だと言っているわけではありません。その他の数十冊の専門書を見ても、そのように書いてある本は一冊もありません。ピルがニキビに効くというのは、『副作用』です。

 

辞書 副作用

主目的とは違う作用。医薬品の使用に伴って生じた治療目的に沿わない作用全般。

 

ピルの主作用は、『避妊』です。http://jinsenkai.or.jp/nayami/nayami17.htmにはこうあります。

  • 計画的に妊娠を望んでいる
  • 妊娠により母体にリスクが及ぶといわれている
  • 望まない妊娠と中絶を繰り返している

 

OCは主に3つの作用で妊娠を防ぎます

  1. 排卵を抑制します
  2. 受精卵が着床しにくい状態をつくります
  3. 精子が子宮に入りにくい状態にします

 

このような目的を達成させるために服用するものです。ですから、『副作用目当て』で薬を服用するのは、ある種の『薬物乱用』です。先ほどの一般の方のネガティブな意見をまとめてみましょう。

 

  • ピルで死人が出た例がる
  • やめたらホルモンバランスが元に戻ってニキビも戻る
  • 長期服用はやめた方がいい

 

これに加え、専門家が『ニキビが悪化することもある』と言っているわけですから、たとえ結果的にホルモンバランスが正常化し、ニキビが治ったとしても、それを多くの人に推奨するのはやめた方がいいかもしれません。よく考えればわかりますが、お酒やタバコ、麻薬をやっている人だって同じように思いますよね。

 

これをやっていると、体が嘘みたいに軽くなる

 

飲んだら嫌なこと忘れられてストレス解消になる

 

吸えば気分が落ち着いてくる

 

皆、『どうしようもない状態を救ってくれる』と、それらの服用を正当化しているわけです。しかし、たとえそうだとしてもそれが『一時的』なものであったり、長期服用のデメリットがあったり、見えない部分で健康を害していたり、法律を犯したり、あるいは多くの人に同じように当てはまるわけではない、ということを考えると、大勢の人にそれを勧めることはできません。

 

ニキビ

004.ニキビ 原因 タバコ 関係 禁煙対策(角質細胞間脂質)(テストステロンのはたらき、糖質コルチコイド)

088.ニキビ 原因 酒 予防と対策 赤ワイン・ビール・日本酒等のアルコール

 

麻薬などは特にそうですね。もし覚せい剤をやって『モヤモヤしていた頭がスッキリして、疲れが取れて、ハッピーになる』という効果があった場合、あなたは覚せい剤をやりますか?やらないのであればあなたは『薬物乱用』の意味を理解しているということになります。ピルに関しても同じことが言えるでしょう。本人の『救われた気持ち』はよくわかりますけどね。

 

薬を副作用目的で飲む例は他にもあります。例えば下記の記事にも書いたように、『ブロン』や『パブロン』ですね。

 

 

 

 

「2016年9月から10月にかけて全国の精神科医療施設における薬物関連精神障害患者の実態を調査しました。対象となった全2262人のうち、覚せい剤の使用経験があったのは1458人なのに対し、ブロンやパブロンゴールドをはじめとした市販薬の乱用は236人。一見すると少ないですが、これは氷山の一角にすぎない」

 

ブロンの有効成分であるリン酸ジヒドロコデインと塩酸メチルエフェドリン。前者はモルヒネに似た鎮痛作用があり、後者には覚せい剤に似た覚醒作用があるわけです。その効果はもちろん薄いのですが、大量に摂取するとなるとどうなるかわかりません。

 

記事にはこう続きます。

「市販薬にも依存性があります。徐々に飲む量が増えていき、ブロンの場合、1日に2瓶、約160錠を飲む乱用者はざらです。私が診察した最悪のケースでは、1日に700錠以上も飲んでいる患者がいました。これほど依存が進むと、いくら飲んでも倦怠(けんたい)感に包まれ、仕事にもいけず、人と会う意欲もなくなる。また、食欲もなくなり、やせ細っていきます」(前出の松本医師)

 

これらの薬にある『ある種の麻薬作用』を目的として、乱用する人がいるのです。記事にもありますね。

『「1瓶飲むとけっこうキマる。だるさが吹き飛んで、やる気がでる。正直、これがないと会社に行けないんですよね。だからやめるなんて考えられない」』

 

彼らはこの薬の乱用を正当化しています。彼らからすれば、副作用目的であろうが何であろうが、『どうしようもない状態を救ってくれる』救世主的な存在であり、使用方法なのです。

 

しかし残念ながら、このような乱用を長期的に行うと、たちまち『廃人化』します。しないと思って過信して油断していると、医師たちがなぜ警鐘を鳴らしていたのかを『後で』思い知ることになるでしょう。考え方は危険ドラッグとほぼ同じですよ。

 

 

 

先生

薬の使用自体を危険視する博士もいるくらいだからね。ジョエル・ファーマンという博士がこう言っているよ!
どう言ってるんすか?

ハニワくん

先生

『薬の発明はこの世の最大の悲劇である。医師のしていることは、そもそも病気を引き起こしてしまったライフスタイルに対して、継続の許可を与えているようなものだ。』
うーむ、深い!

ハニワくん

この章のまとめ
  • ピルがニキビに効くというのは、『副作用』。
  • 『副作用目当て』で薬を服用するのは、ある種の『薬物乱用』。

汚染に気付かず正当化する人間

薬、タバコ、お酒。こういった類の怖いところは、『人間の意識で想像しづらい部分とスピードで汚染していく』ということです。それゆえ、一時的にこれらの行為が正当化できます。

 

なんだ、こんなにノーダメージなら、全然ありじゃん!

 

なんていう考え方になってしまうんですね。例えば下記の動画を見てみましょう。2:00あたりですね。副作用についてのシーンです。

 

 

ピルの副作用について、何となくの雰囲気で誤魔化していますね。『ふーん…』などという感じで、濁しています。これも、彼女としては実感として、『副作用はあるかもしれないけど、自分はそうは感じないし、メリットの方が大きい』というものがあるからだと考えることができます。

 

人は、自分が『良い』と思ったものを正当化するものです。『確証バイアス』に支配されて、自分の意見を正当化するときもそうです。

 

辞書 確証バイアス

自分の考え方が正しいと思い込みたいから、自分の考え方を後押ししてくれるような意見だけに目を向け、そうじゃない意見は見てみぬふりをする。

 

イギリスの哲学者、フランシス・ベーコンは言いました。

 

『副作用目的』で薬を飲むのはやめましょう。

 

先生

フランシス・ベーコンやファーマン博士のような識者の意見に素直に耳を傾けよう!
うーむ!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 自分の正当化をするのは常に危険が伴う。