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チョコレートやアイスって本当にニキビの原因なの?ニキビのない未開地の人々と、先進国の人々との違い

チョコレートやアイスクリームはニキビの原因なの?

一概には言えません。

チョコレートを食べるとニキビができる人と、できない人がいるからです。この話は、実は意外と奥が深い話かもしれません。当然、『専門家もそう簡単にはたどり着けない』ほどのレベルです。アイスですが、ニキビの原因とされる高脂肪の食事、大量に使われる砂糖、アイスクリームのこのあたりの特徴が、ニキビと全く無関係とも言えません。

先生

チョコレートはニキビの原因食材の筆頭に挙げられるよね!真相はどうなんだろう?

更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

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本当にチョコレートはニキビの原因?

チョコレートを食べるとニキビが出来るのでしょうか。実は意見が分かれています。例えば王道の専門書にはどう書いてあるでしょうか。『医師によるニキビ・ニキビ跡・毛穴の開き完全治療マニュアル―ニキビは皮膚病の一種です!!』にはこうあります。

偏った食習慣は肌トラブルを招く

チョコレートやスナック菓子をつい食べすぎて、ニキビができてしまったという人は多いことでしょう。脂肪分や糖分は、皮脂の材料となります。つまり、過剰な脂肪分や糖分によって皮脂の分泌量が増えるのです。また、脂肪分は皮脂の分泌量を変化させて、皮脂を皮膚の外に排出しにくくしてしまうこともわかっています。つまり、毛穴に皮脂が詰まる原因になるのです。

 

つまり高脂肪・高カロリー食品を食べると、

 

  • 皮脂の分泌量がふえる
  • 皮脂の性質を変化させ、皮脂を皮膚の外に排出しにくくする(毛穴に皮脂が詰まる)

 

という2つの理由から、ニキビができやすくなるというんですね。その他の専門書はどうでしょうか。『ニキビ・トラブル肌は諦めないで私にまかせなさい』では『ニキビに悪影響を与えるといわれる食べ物』として、以下を挙げています。

 

  • チョコレート
  • アイスクリーム
  • ピーナッツ
  • バター
  • チーズ
  • ハンバーガー
  • 天ぷら
  • トロ
  • ラーメン
  • クッキー
  • ケーキ

 

 

高脂肪・高カロリー食品ですね。一番上にチョコレートがくるほど、やはり最初に考えるのがこのチョコレートです。その他の本にも同じように、同じようなことが書いてあります。ただ、『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)にはこうあります。

ニキビの改善には食生活の改善が必要?

現在までの報告で食生活とニキビとの関連性は証明されていない。つまり食事はニキビと関係ないと考えられる。チョコレート、ピザ、フレンチフライ、ポテトチップスを食べているからといってニキビの関連性はないと考えられるが、患者さんの中には強情に主張する方もおり、その場合は試させることも必要であると考えられる。しかし、適切な治療を行うことで食生活を改善しなくてもニキビが改善する症例は、日常外来においてもしばしば経験する。

 

先ほどの本は2008年よりも前に出ている本で、この本は2008年に出ている本です。しかし、2018年になってもまだあらゆる専門書には、チョコレート等の高脂肪・高カロリー食品がニキビと関係していると主張し続けています。一体どちらが正しいのでしょうか。それは私が思うに、

 

  • チョコレートが持つ効果にはメリットとデメリットの二面性がある
  • 体質とそれまでの食習慣によって効果に違いが出る

 

という、このあたりの要素が関係していると睨んでいます。

 

先生

意外なことに、食生活とニキビとの関連性は証明されていないんだね!こういう専門家の話はとても貴重だね!多くの専門家は、関連性があると言っているよ!

たしかに!

ハニワくん

カカオマスポリフェノールには抗酸化作用がある

まず、チョコレートについての基本情報は下記の記事に書きましたのでそちらでご確認ください。

 

『カカオチョコレート、シナモン』が抜け毛予防に有効?育毛対策の噂と真相

 

チョコレートに含まれるカカオマスポリフェノールには抗酸化作用があります。『ようこそ!私のニキビクリニックへ―さあ、お入りください。ニキビ完治への最後のドア…』にはこうあります。

活性酸素こそ肌の大敵

(省略)この活性酸素は、ニキビを悪化させるだけでなく、皮膚に対してさまざまな悪さをします。(中略)今まで見てきたように、活性酸素は皮脂を酸化することによってニキビをつくり、炎症を悪化させます。日焼けの炎症も活性酸素のしわざですし、メラニン色素の生成を促してシミやくすみの原因をつくるのも活性酸素です。また活性酸素は皮膚細胞を傷つけて皮膚の老化を早め、しわやたるみをつくります。そして究極の害は、DNAを損傷して皮膚がんを誘発することです。(中略)このように活性酸素は、あらゆる肌のトラブルに関わっています。

 

活性酸素を除去することは、とても重要なニキビケアとなります。

 

先生

まずこの抗酸化作用は、ニキビを予防するからね!ここで矛盾が発生するね!

たしかに!

ハニワくん

ダークチョコレートには血流改善効果がある

更に、『科学でわかった正しい健康法』にはこうあります。

毎日食べれた血液サラサラ!-チョコレート

チョコレートは身体に悪い食べ物という印象を持たれているが、じつは健康に良い側面をもつ食べ物の筆頭だ。(中略)▼心臓病に罹患するリスクを減らす場合がある。心臓血管系の動きを活発にし、血液の流れを改善する。2014年、学術誌『心臓血管系』に掲載された論文によれば、日々の食事にダークチョコレートひとかけを足すと、血液の流れが14~23%改善される。

 

血流の流れが14~23%改善されるということは、血行促進作用があるということです。下記の記事に書いたように、

 

 

『冷えると血液が汚れる』とありますが、冷えも血行不良も、ニキビの原因となります。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。

また、運動不足や喫煙によって血の流れが滞ると『瘀血(オケツ)』が起こります。瘀血はいわば血行不良です。肌にはニキビや湿疹、シミなどができやすくなります。

 

 

この『瘀血』というのは東洋医学の考え方で、簡単に言えば『血の流れが滞る』状態です。身体が冷え、血流が滞ると、血が汚れます。すると、それだけの理由でもニキビや肩凝り、クマ、シミなどの様々な問題が起きるのです。こうした症状は、漢方薬によっても治療できるので、下記の記事にまとめた漢方薬についてもチェックしてみましょう。

 

『ニキビ・円形脱毛症』に効く漢方薬はあるけど種類がたくさんあってカスタマイズに手間取る

 

とにかく、冷えだけではなく、喫煙や、水分不足になると『瘀血』状態になり、血の流れが滞ります。血流が悪くなるんですね。するとそれが原因で十分な角質細胞間脂質や天然保湿因子がつくられず、バリア機能の弱い肌になり、ニキビ等の問題を引き起こすことになります。

 

STEP.1
タバコを吸う
 

STEP.2
ニコチンやタール等の有害物質を摂り入れる
 

STEP.3
交感神経の働きを活発にさせ、全身の血管を収縮させる
 

STEP.4
血流が低下し、肌にとって必要な酸素などの栄養分が少なくなる
 

STEP.5
十分な角質細胞間脂質や天然保湿因子がつくられず、バリア機能の弱い肌になる
 

STEP.6
更に、真皮に含まれるコラーゲン繊維の生産量が低下する。
 

 

 

チョコレートにはこの血行を良好にさせる働きが期待できるので、しっかりと恩恵があるのです。それであれば、ナッツ類には同じように血行促進作用があるので、アーモンドチョコレートなんかは相性が抜群ですね。

 

 

 

この時点でチョコレートのメリットとデメリットをまとめると、

 

  • 抗酸化作用と血行促進作用がある
  • 高脂肪・高カロリー食費であり皮脂の分泌量を増やしてしまう

 

という二面性があるという事実がわかります。

 

 

先生

血流を改善し、抗酸化作用もある。だけど高脂肪食品で皮脂の分泌量を増やすわけだね!

うーむ!

ハニワくん

 

本当にチョコレートはニキビの原因?

 

普段取らない栄養素の分解はできない?

更にここに関係してくるのが、

 

  • 体質
  • 腸内細菌

 

です。体質というのは例えばアレルギーです。ピーナッツを食べただけでアナフィラキシーショックを起こして死んでしまう人がいますが、蕎麦でも、ロキソニンでも、人によって様々な物質にアレルギー反応を示します。したがって、中には体質的に、チョコレートに過剰反応する人もいるでしょう。そのような体質が、この問題に少なからず関係していると推測できます。

 

 

さらに腸内細菌です。インペリアル・カレッジ・ロンドンで生物学の学士号と修士号を取得したのち、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンおよびロンドン動物学協会で進化生物学の博士号を取得したアランナ・コリンが2016年に書いた『あなたの身体は9割が細菌』にはこうあります。

腸内細菌の組成比が、食べ物からエネルギーをどれだけ引き出すかを決めている。私たちが食べた者は小腸で消化吸収されたあと、大量の細菌がいる大腸に移動する。ここで最近は、流れ作業で働く工場労働者のようにそれぞれの好みの分子を分解し、吸収できるものだけ吸収する。最近に吸収されなかったものは、私たちが大腸の内壁から吸収できるほど単純な形になっているある菌種は、肉に含まれるアミノ酸分子を分解するのに必要な遺伝子を持っているかもしれない。別の菌種は、緑の野菜に含まれる長鎖の炭水化物を分解するのに適しているかもしれない。また別の菌種は、小腸で吸収されなかった糖分子を回収するのが得意かもしれない。

 

私たちが食べる食べ物によって、腸内で優勢になる菌種が変わる。たとえば、ベジタリアンの腸内にはアミノ酸の分解が得意な菌種はそう多くないだろう。そうした菌種は肉の安定供給がなければ繁栄できないからだ。

 

つまり、『普段高脂肪・高カロリー食品を摂らない人』は、『高脂肪・高カロリー食品を分解するのが下手な腸内細菌』しか腸内に持っておらず、それによってその栄養素の分解がままならずに、皮脂腺からその余分な物質が分泌され、ニキビになっている、という考え方です。

 

STEP.1
普段高脂肪・高カロリー食品を摂らない
 

STEP.2
腸内には、高脂肪・高カロリー食品を分解する腸内細菌が繁栄しない
 

STEP.3
たまに揚げ物やスナック菓子を食べる
 

STEP.4
腸内に分解できる腸内細菌がいないため分解できない
 

STEP.5
皮脂腺から未消化・未代謝の物質が出てしまいニキビとなる
 

 

先生

専門書を読んでいたらこういう見解が一つ浮かび上がったね!合ってるかどうかは定かじゃないけど、浮かび上がったことは事実なんだ!

うーむ、深い!

ハニワくん

『チョコレート』という食材

そう推測したとき、『チョコレート』という食材が筆頭に挙げられることが見えてきます。もちろん人によりますが、チョコレートというものは、そう毎日毎日食べることはありません。つまり、『たまに食べる高脂肪・高カロリー食品の代名詞』がチョコレートなのであり、ニキビとチョコレートには因果関係がないのです。

 

その証拠に、私は毎日チョコレートを食べる習慣がもう5年以上続いています。トレーニングの前にひとかけらのチョコレートを食べるのが習慣になっているんですね。そのせいもあってか、私の場合はチョコレートを食べてもニキビはできません。

 

しかし、スナック菓子なら別です。普段トレーニングとダイエットを常に意識して食事をしていることもあって、スナック菓子やジュースなどはまず家にありません。しかし、たまにそういうものをドカ食いするときがあるのですが、そういうときは、例えば『』にニキビができたりします。

 

 

昨日までなかったはずの腰の部分に、スナック菓子を食べた次の日にニキビができるのは、無関係とは言えません。間違いなくそれが何らかのバランスを崩したかなにかで、ニキビができたのです。

 

各専門書には、私のような見解を述べている人が一人もいませんから断言はできませんが、様々な本を読んでいる私は、点と点がつながって線になっているような、そういう感覚を得てこの記事を書いています。もちろん確実なことではありませんが、

 

一理ある

 

と思う人もいるでしょう。

 

先生

たしかにチョコレートを毎日のように食べる人ってそうそういないからね!それが何か関係しているかもしれない!

たしかに!

ハニワくん

ニキビのない未開地の人々

更に先ほどの本にはこうあります。

しかしながら、いちばん近い道路まで数十キロメートルあるパプアニューギニアの高地や、インドネシアのスラウェシにあるシージプシー・ビレッジ(漂流民の村)で暮らす人にニキビはない。10代の若者にもない。オーストラリアやヨーロッパ、アメリカ、日本では、みんなニキビになっているというのに。(中略)花粉症と同じく、私たちはニキビを日常生活の一部とみなしがちだ。とくに10代後半のニキビはそうだ。けれども、なぜ未開地の人々にはニキビがないのだろう?

 

  • オーストラリア
  • ヨーロッパ
  • アメリカ
  • 日本

 

といった先進国では当たり前のニキビ。とくに10代なら余計に当たり前の常識として根付いているこの常識。しかし、実はこの常識は、『全世界の常識』ではないのです。どういうことでしょうか。その未開地の人々に、アクネ菌が存在しないとでも言うのでしょうか。そんなことはないのです。

 

 

それであれば一体原因は何でしょうか。『もしかしたら』彼らが先進国の食事(チョコレートやスナック菓子やジャンクフード)を食べれば、ニキビが出来るかもしれません。だとしたらそこにはこの『腸内細菌』の存在が関係している可能性は非常に高くなります。

 

ニキビのない未開地の人々と、ニキビが常識の先進国の人々との違いは、もしかしたら『たまに食生活が荒れる』ということかもしれません。彼ら未開地の人々は、毎日食べるものが大体決まっていて、荒れるような食材もそう多くなく、先進国の人には多岐にわたる選択肢があり、暴飲暴食がいつでもできる。

 

正確なところはわかりませんが、何となくの輪郭は見えてきました。私の経験上からもそうですが、恐らく人は、『長く続けたある習慣を崩すと、同時に健康状態も崩す』という傾向があります。そう考えることで、タバコや酒をやっている人の中には100歳まで生きている人もいれば、それらをやめて体調がわるくなる人もいるのはうなづけるのです。

 

このあたりのすべての理由が、チョコレートやスナック菓子を食べるとニキビができたり、あるいはできなかったりする理由に関係していると推測できます。以下の動画では『一週間チョコレートを食べ続けるとどうなるか』を実験しています。

 

【検証】チョコレートを一週間食べ続けたらニキビは増えるのか?

https://www.youtube.com/watch?v=3VVI1lIDl-k

 

あまり大きな変化がないようですね。やはり、食事とニキビとの関係は目に見えない複雑な要素が絡んでいるのかもしれません。

 

先生

あまりにも複雑で奥が深く、2018年現時点では、専門家も真相にたどり着いていないと言えるね!

うーむ、なるほど!

ハニワくん

 まとめ✔

  1. チョコレートやスナック菓子をつい食べすぎて、ニキビができてしまったという人は多い。
  2. 過剰な脂肪分や糖分によって皮脂の分泌量が増えることは事実。
  3. 毛穴に皮脂が詰まればニキビとなることも事実。
  4. しかし、食生活とニキビとの関連性は証明されていない。
  5. カカオマスポリフェノールには抗酸化作用がある。
  6. ダークチョコレートには血流改善効果があるが、血流改善効果があればニキビの対策になる。
  7. 『普段高脂肪・高カロリー食品を摂らない人』は、『高脂肪・高カロリー食品を分解するのが下手な腸内細菌』しか腸内に持っておらず、それによってその栄養素の分解がままならずに、皮脂腺からその余分な物質が分泌され、ニキビになっている可能性がある。
  8. 『チョコレート』という食材は『たまに食べるもの』の筆頭食材。
  9. 『たまに食べる高脂肪・高カロリー食品の代名詞』がチョコレートなのであり、ニキビとチョコレートには因果関係がない可能性がある。
  10. 未開地の人々にはニキビがない。
  11. 食事とニキビとの関係は目に見えない複雑な要素が絡んでいる。

 

アイスクリームはどうか?

上記あるいは下記の記事に書いたように、チョコレート・揚げ物・スナック菓子というのはニキビができる原因の食材として筆頭に挙げられることが多いです。

 

 

その記事に書いたように、いくつかの古い専門書には、高脂肪・高カロリー食品を食べるとニキビができると説明があります。からくりはこういうことですね。ではここで、思春期にニキビができる原因と流れを見てみましょう。

 

STEP.1
第二次性徴期を迎えて性ホルモンのバランスが大きく乱れる
 

STEP.2
男性ホルモンの分泌が盛んになる
 

STEP.3
皮脂腺が増大して皮脂が多く分泌される
 

STEP.4
洗顔不足によって毛穴に皮脂が詰まるとコメドが形成される
 

STEP.5
常在菌『アクネ桿菌』が皮脂によって増殖し、コメドが炎症する
『白ニキビ』の段階。 

 

アイスも同じように高脂肪・高カロリー食品ですから、この皮脂腺の増大に影響してしまう可能性があり、ニキビができてしまうリスクがあります。

 

先生

単純に考えるとそうだよね!皮脂腺が大きくなるような食事をしていれば、皮脂が増加して皮脂詰まりが起きやすくなるから、ニキビもできやすい!

たしかに!

ハニワくん

大量に使われる砂糖

また下記の記事に書いたように、アイスクリームには砂糖が大量に使われます。

 

 

砂糖というのは、その性質上から簡単に過剰摂取をしてしまう食品です。砂糖の一日の摂取目安量は25gですが、スイーツなどを食べるとすぐにその摂取量を超えてしまいます。例えば下記の『濃厚たまごバニラアイス』ですが、この時点ですでに砂糖を20g使っています。

 

【友加里】卵1個で濃厚たまごバニラアイス

https://www.youtube.com/watch?v=P9098u8UsKI

 

美味しそうですけどね。中には砂糖を大さじ4杯入れると記載されているレシピもあります。大さじ1杯がおよそ9gですから、36gですね。大幅に超えてしまっています。スイーツの中には下記のホットケーキのように、砂糖を2gしか使わないものもありますが、これはこれでマヨネーズを使っているので高脂質です。

 

【スイーツ】ふわふわ食感!奇跡のパンケーキ!をホットケーキミックスで作ってみた!

https://www.youtube.com/watch?v=xuHgxgpy3_w

 

その記事にも書いたように、砂糖を摂ると一時的に気分が高揚するか、安定します。それは、血糖値が上昇するからにほかなりません。しかし、砂糖のようなGI値の高い食品を摂ると、血糖値が『急激に上昇』してしまいます。急激に上昇した血糖値は、急激に下降します。すると、その下降したときに『うつ症状』にも似た感覚を覚えることになります。

 

ダイエットの話をすると、そこで人は『ドカ食い』をしてしまいます。だから太ってしまうんですね。スイーツなどのGI値の高い食事を食べれば血糖値が急激に上昇し、気分が一時的に高揚しますが、その後すぐに急激に下降し、渇望感を覚え、そこでドカ食いをし、悪循環に陥ってしまうわけですね。

 

STEP.1
高GI食品を食べる
 

STEP.2
血糖値がグンと上がる
 

STEP.3
血糖値がグンと下がる
 

STEP.4
鬱的になる
 

STEP.5
ドカ食いをする
 

 

つまり、このような食事を摂っていると精神的に不安定になります。精神的に不安定になると自律神経も乱れてきます。交感神経が優位になり、睡眠に影響が出て、ホルモンバランスが崩れます。すると、それらが原因でニキビができてしまうんですね。

 

先生

だから血糖値を急激に上げすぎるような食事は避けた方がいいんだ!もし一時的だけの幸せを求めるなら、例えば死ぬ間際とかだったらいいけどね!

うーむ、なるほど!

ハニワくん

主な食品のGI値

主な食品のGI値(ブドウ糖を100とする)

  GI値
白砂糖 110
グラニュー糖 110
三温糖 108
キャンディ 108
黒砂糖 99
菓子パン 95
チョコレート 91
食パン 91
じゃがいも 90
はちみつ 88
うどん 80
精白米 80
とうもろこし 70
胚芽米 70
玄米 56
バナナ 50
豆腐 42
30
牛乳 25
みりん 15
米酢 8


参考
GI値一覧表(PDF)GI値一覧

 

先生

調味料とかは置いておいて、よく聞く玄米、バナナ、豆腐っていうのは低GIの優れた食材だね!栄養価も高いし!

なるへそ!

ハニワくん

 

アイスクリームはどうか?

 

砂糖がなぜニキビの原因なのか

ではここで、ニキビができる原因を見てみましょう。

 

ニキビができる原因(内因性)

ニキビができる原因(外因性)

その他

 

ニキビは一つの原因によって発症するわけではないので、このすべての要素を最適化することが求められます。例えばニキビはアクネ菌の増殖が原因だと長い間言われてきましたが、最近の研究ではそうではなく、例えば『抗生物質』の服用が関係している可能性もあるという説も上がっています。

 

 

 

しかしここに『ホルモンバランスの変化』や『睡眠不足』がありますね。アイスクリームに使われる砂糖は人間を『糖質依存症』に陥らせ、精神状況を不安定にさせ、ひいては肥満や体臭、口臭、ニキビやうつ病等の問題を引き起こすのです。

 

また、先ほどの記事に『鬱病のための食事と栄養療法』からの引用で、それらの血糖値等の問題も含めて『砂糖がADHDやうつ病患者に悪影響を及ぼす』ことについて書きましたが、『病気にならない暮らし事典-自然派医師が実践する76の工夫-』には『砂糖は百害あって一利なし』として、砂糖の悪影響をまとめています。

 

  1. 血糖値の急激な上昇
  2. 血糖値の急激な下降
  3. ビタミン・ミネラルの欠乏
  4. からだを冷やす
  5. 感染症が起こりやすくなる

 

そのうち、血糖値については『鬱病のための食事と栄養療法』と同じ見解がありますね。そして『ビタミン・ミネラルの欠乏』ですが、砂糖を体内で代謝するためには、ビタミンやミネラル等の栄養素が使われてしまいます。そうなれば当然、体内のビタミンとミネラルが減少しますよね。すると、ニキビケアに必要な栄養素がなくなるわけですから、ニキビ発症と悪化のリスクが増えるわけです。

 

 

先生

砂糖とか、あと薬とかもそうだね!そういう有害物質を摂り入れると、それを体内からなくすために大切な栄養を『浪費』しちゃうんだ!

うーむ、なるほど!

ハニワくん

東洋医学の陰陽論においてもっとも体を冷やす作用が強い

また先ほども言いましたが、『からだを冷やす』ということですが、砂糖は東洋医学の陰陽論において、もっとも体を冷やす作用が強いと言われています。もちろん結果的に冷えるだけじゃなく、意図的に『冷やす』行為も同じことです。ですから、アイスクリーム自体が体を冷やす食べ物だというのに、中に含まれる砂糖が更に体を冷やすので、アイスクリームは冒頭に挙げた、チョコレート・揚げ物・スナック菓子とはまた違った角度から見て、ニキビの原因となる可能性がある食材と言えます。

 

 

先生

でも例えば、冷えている地域、北海道とかアラスカの人がニキビだらけということでもないんだけどね!一つの原因とされているんだ!

うーむ!

ハニワくん

血糖値が高い状態では感染症が起こりやすくなる

また、『感染症が起こりやすくなる』ということについて、『病気にならない暮らし事典-自然派医師が実践する76の工夫-』にはこうあります。

感染症が起こりやすくなる

血糖値が高い状態では、体を防御する白血球の活動が低下します。そのため、さまざまな炎症が起こりやすくなります。

 

俗に言う『白・黒・赤ニキビ』というのは通称であり、正式名称は以下の通りです。

 

ニキビの症状

  症状
面皰(コメド) 毛穴に皮脂が詰まって出来る粟粒ほどの硬い皮疹。白・黒ニキビ。
丘疹(きゅうしん) コメドのできた毛嚢にさらに皮脂が溜まり、脂腺が壊れた状態。
膿疱(のうほう) 周囲の赤みがひどくなった状態。赤ニキビ。
膿腫(のうしゅ) 皮膚の深部にできるもの。『結節(けっせつ)』とも言う。硬いしこりになっていて、押さえると痛む。
ニキビ痕(アクネスカー) 膿疱や膿腫をきれいに直さないと、色素沈着や皮膚陥没が起こる。

 

『白・黒・赤ニキビ』ができる原因と対策一挙公開!(注意:赤ニキビになる前に対処せよ!)

 

それでは、ニキビができる流れを見てみましょう。

 

STEP.1
何らかの理由で皮脂が外に出られなくなり、面皰ができる
 

STEP.2
毛嚢に皮脂がさらに詰まると、詰まった皮脂が酸化して『丘疹』になる
 つまり、『ニキビ(白・黒ニキビ)』になる。

STEP.3
酸化された皮脂は遊離脂肪酸や過酸化脂質に変わり、まわりの細胞に刺激を与える
 

STEP.4
そこから炎症が起こり、角質の一部が壊れてばい菌が侵入
 

STEP.5
患部にばい菌が増殖すると、ばい菌を殺そうとして白血球が集まる
 

STEP.6
白血球とばい菌との戦いが始まり、炎症が悪化し、膿疱になる
 赤くなったり膿が溜まる。いわゆる『赤ニキビ』の状態。

STEP.7
膿疱が皮膚の深い部分でおきると、膿腫や結節という硬いしこりになる
 これがニキビの最終段階。

STEP.8
白血球の攻撃が長くはげしく続くと、ばい菌とともに皮膚組織も傷つく
 皮膚組織の破壊が大きくなったものが、アクネスカーと呼ばれるニキビの瘢痕。

 

『炎症』と出てきましたね。やはりこれらの流れを見てもわかるように、白血球という免疫力がこれらの炎症を抑えてくれる中で、その白血球の力が弱まってしまうのは大きな問題です。

 

先生

精神的な問題だけじゃなくて、血糖値が高いと免疫力の面からもニキビになりやすく、あるいは炎症しやすいんだ!

うーむ、なるほど!

ハニワくん

 

アイスクリームはどうか?

 

糖の深い関係

また先ほど、『思春期にニキビができる原因と流れ』を書きました。『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)にはこうあります。

Q3.いつごろ(何歳)までニキビは続くのですか?思春期でもないのにニキビになるこっとってあるんですか?(43歳女性より)

A.一般に女性では12~13歳ごろからニキビができはじめ、ピークは女性では17~18歳、男性では19~21歳ごろです。このような思春期のニキビはいわば生理的なニキビと考えられ、3~4年で消失する場合がほとんどです。しかし、なかには25歳ぐらいから発症し始める場合や40歳、50歳、まれに70歳代になってみられるニキビも報告されています。

 

ニキビのピーク

男性 19~21歳
女性 17~18歳

 

 

一概には言えませんが、多くの専門家は『思春期でニキビが多く現れるのは、性ホルモンの乱れにより、皮脂が過剰に分泌されるから』と口をそろえていて、ニキビができるピークはやはりこのあたりの時期だと考えられています。実はこの時期と『砂糖の入ったアイスクリーム』というのは無関係ではありません。

 

『病気にならない暮らし事典-自然派医師が実践する76の工夫-』にはこうあります。

砂糖の摂取が子供に与える悪い影響

 

砂糖の害として、世界に衝撃を与えた報告があります。1980年のアメリカのバージニア州のある少年院(総数276人)で、子供たちを食事により2グループに分け、その後の反応を観察する実験です。いっぽうのグループには砂糖を大幅に減らした食事を、他方のグループには通常の食事が与えられました。

 

砂糖を大幅に減らしたグループの子供たちは、通常の食事を与えられた子供たちよりも反社会的行動が約半分(46%)に減少しました。反社会的行動の中でも、凶悪なものほど少なくなったのです(暴行82%、窃盗77%)。当初、これは偶然と解釈する専門家も多かったのですが、翌年、12の少年院、総数約8,000人に増やした再実験でも、反社会的な行動が約半分(47%(に減少するという、まったく同じ結果が出たため、再現性のある事実であることがたしかめられました。

 

先ほど、スイーツなどのGI値の高い食事を食べれば血糖値が急激に上昇し、気分が一時的に高揚するが、その後すぐに急激に下降し、渇望感を覚え、そこでドカ食いをし、悪循環に陥ってしまうと書きました。この『渇望感』の状態のときに人間はノルアドレナリンという物質が出て、精神不安定を生み出します。その不安定な精神が人の衝動を煽ってしまうのです。

 

STEP.1
高GI食品を食べる
 

STEP.2
血糖値がグンと上がる
 

STEP.3
血糖値がグンと下がる
 

STEP.4
鬱的(精神不安定)になる
 イライラ、怒り、攻撃的な感情が高まる。

STEP.5
キレる、いじめ、家庭内暴力等を含めた暴力行為や犯罪行為につながる
 

 

つまり、10~20歳くらいのちょうど思春期のこの時期、アイスクリームを食べるという行為はいささか首をかしげる行為となり、あまり推奨されるものではないのです。ただでさえホルモンバランスが崩れ、皮脂の分泌量が多くなるというのに、それ以外の部分でも精神面に作用し、心の不安定を煽ります。

 

先生

知り合いにパンとスイーツが好きな人がいるけど、やっぱり短気だね!せっかちで、すぐにイライラするよ!食事と性格は関係あるんだ!

うーむ、なるほど!

ハニワくん

麦飯のGL値は白米の半分以下

この少年院の実験にある通り、日本の少年院や鑑別所でも主食は主に『麦飯』と言われる白米とは違うご飯です。

 

主な主食のGI値(ブドウ糖を100とする)

  GI値
食パン 91
じゃがいも 90
精白米 80
胚芽米 70
玄米 56

 

ここに麦飯はないのですが、『低GIから低GLへ。進化する血糖値コントロール』にはこうあります。

より現実的な指標として注目される「GL値」

 

日本ではGI値が指標として重視されていますが、欧米ではすでに「GI値」をさらに進めた「GL値」(グリセミック負荷)という考え方が主流になりつつあります。GI値は、「ある食品に含まれる糖質量が50gになるまで食べたときの値」ですが、にんじんでいえば4本ほど食べないと糖質を50g摂ることはできないので、あまり現実的ではありません。そこで考えられたのが「GL値」で、通常の1人前の常識的な食事の中で、それぞれの食材がどの程度血糖値を上げるのかを示しています。

 

大麦のGL値は白米の半分以下というデータもあり、白米を麦ごはんにすることで、カサは減らさずにGL値を下げることができます。


参考
低GIから低GLへ。進化する血糖値コントロール食べるからだメンテナンス|おいしい大麦研究所

 

GI値の進化版に『GL値』という考え方がありますが、麦飯のGL値は白米の半分以下です。このように、実は日本の少年院等でもこの『血糖値を上げすぎない対策』は行われているんですね。

 

アイスクリームや白砂糖が入ったスイーツというのは、思春期の子供たちが一番好きな食べ物です。しかしその裏には『精神依存』を煽るある種の『麻薬』のような効果が働いていて、だからこそその時期の精神未熟な子供たちが『はまりやすい』ともいえるわけですねそしてニキビの原因にもなります。本気で健康的な人生を生きたいなら、これらの砂糖が入った食事は控えるべきですね。

 

 

先生

少年たちはなぜ施設の食事が『麦飯』なのか、よくわからないまま過ごすことになるんだけど、実際にはそういう考えがあっての対策だったんだね!

うーむ、なるほど!

ハニワくん

 

アイスクリームはどうか?

 

きび砂糖やはちみつは

例えば下記のようなアイスクリームには『きび砂糖』が使われています。きび砂糖はサトウキビから作った砂糖で、ミネラルなどを含んで栄養もあるのですが、砂糖は砂糖です。砂糖の弊害があることには違いがありません。

 

濃厚バニラアイスクリームの作り方 Vanilla Ice Cream|HidaMari Cooking

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=p6f7koaR32o

 

 

また『はちみつ』は砂糖の半分の量で同じ甘みを感じられ、ミネラルの含有バランスもわずかによく、砂糖よりも血糖値を上げにくいという特徴があります。したがって、先ほどの『精神面』の考え方で言えば、血糖値を急激に上げることにはつながらず、ポジティブな感想が持てます。しかし、

 

  • 白砂糖
  • 黒砂糖
  • きび砂糖
  • はちみつ
  • グラニュー糖

 

そのどれも結局は砂糖の仲間であり、性質上過剰摂取の危険性がありますので十分な注意が必要です。ただ、はちみつに含まれるオリゴ糖はビフィズス菌のエサになるので、腸内フローラの最適化に貢献します。

 

 

例えば、

 

  • ヨーグルト+バナナ+はちみつ

 

なんかの組み合わせはいいですね。

 

簡単すぎる!トマトとキュウイのヨーグルトはちみつ掛け

https://www.youtube.com/watch?v=ETmCTk5Y8dQ

 

ホットヨーグルト(はちみつりんご) |明治ブルガリアヨーグルト公式ヨーグルトレシピ

https://www.youtube.com/watch?v=XVwxum_kCv8

 

バナナ自体に美容効果がありますから、相乗効果を狙えます。

 

バナナときな粉のホットヨーグルト|明治ブルガリアヨーグルト公式ヨーグルトレシピ

https://www.youtube.com/watch?v=JyWmxRQkwfw

 

アイスクリーム以外にもスイーツはたくさんありますから、美容と健康を意識する人はきちんとそのあたりを理解して選別するようにしましょう。

 

先生

アイスクリームよりも『ヨーグルト+バナナ+はちみつ』のスイーツの方が心身の健康に良い影響を与えるね!ニキビにも効くよ!

なるへそ!

ハニワくん

 まとめ✔

  1. 高脂肪・高カロリー食品は皮脂腺の増大に影響してしまう可能性があり、ニキビができてしまうリスクがある。
  2. 砂糖を摂ると血糖値が『急激に上昇』した後、急激に下降し、その時に『うつ症状』にも似た感覚を覚える。
  3. 精神的に不安定になると自律神経も乱れ、交感神経が優位になり、睡眠に影響が出て、ホルモンバランスが崩れ、ニキビができてしまう。
  4. 主な食品のGI値を確認する。
  5. ニキビの回復にはビタミンを含めた栄養素が必要だが、砂糖を摂るとその代謝にそれらの栄養素を消費してしまう。
  6. 冷えや血液の汚れもニキビの原因だが、アイスも砂糖も両方体を冷やす。
  7. 血糖値が高い状態では白血球の活動が低下し、感染症が起こりやすくなる。
  8. 思春期はニキビのピークだが、この時期に砂糖をたくさん摂ると衝動的になり、犯罪につながる可能性もある。
  9. 日本の少年院等でも『血糖値を上げすぎない対策』は行われている。どんな砂糖でも砂糖は砂糖。
  10. ただ、はちみつは砂糖の半分の量で同じ甘みを感じられ、ミネラルの含有バランスもわずかによく、砂糖よりも血糖値を上げにくい。
  11. はちみつに含まれるオリゴ糖はビフィズス菌のエサになるので、腸内フローラの最適化に貢献する。

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