ココロとカラダのメンテナンスをしよう。

チョコレートって本当にニキビの原因なの?ニキビのない未開地の人々と、先進国の人々との違い

 

チョコレートはニキビの原因なの?

一概には言えません。

チョコレートを食べるとニキビができる人と、できない人がいるからです。この話は、実は意外と奥が深い話かもしれません。当然、『専門家もそう簡単にはたどり着けない』ほどのレベルです。

先生

チョコレートはニキビの原因食材の筆頭に挙げられるよね!真相はどうなんだろう?詳しく解説するね!
先生に任せれば大丈夫っす!

ハニワくん

本当にチョコレートはニキビの原因?

 

ニキビ

チョコレートを食べるとニキビが出来るのでしょうか。実は意見が分かれています。例えば王道の専門書にはどう書いてあるでしょうか。『医師によるニキビ・ニキビ跡・毛穴の開き完全治療マニュアル―ニキビは皮膚病の一種です!!』にはこうあります。

偏った食習慣は肌トラブルを招く

 

チョコレートやスナック菓子をつい食べすぎて、ニキビができてしまったという人は多いことでしょう。脂肪分や糖分は、皮脂の材料となります。つまり、過剰な脂肪分や糖分によって皮脂の分泌量が増えるのです。また、脂肪分は皮脂の分泌量を変化させて、皮脂を皮膚の外に排出しにくくしてしまうこともわかっています。つまり、毛穴に皮脂が詰まる原因になるのです。

 

つまり高脂肪・高カロリー食品を食べると、

 

  • 皮脂の分泌量がふえる
  • 皮脂の性質を変化させ、皮脂を皮膚の外に排出しにくくする(毛穴に皮脂が詰まる)

 

という2つの理由から、ニキビができやすくなるというんですね。その他の専門書はどうでしょうか。『ニキビ・トラブル肌は諦めないで私にまかせなさい』では『ニキビに悪影響を与えるといわれる食べ物』として、以下を挙げています。

 

  • チョコレート
  • アイスクリーム
  • ピーナッツ
  • バター
  • チーズ
  • ハンバーガー
  • 天ぷら
  • トロ
  • ラーメン
  • クッキー
  • ケーキ

 

ニキビ

高脂肪・高カロリー食品ですね。一番上にチョコレートがくるほど、やはり最初に考えるのがこのチョコレートです。その他の本にも同じように、同じようなことが書いてあります。ただ、『これでわかるニキビの治療とケア~安易に抗菌薬に頼っていませんか?~』(南江堂)にはこうあります。

ニキビの改善には食生活の改善が必要?

 

現在までの報告で食生活とニキビとの関連性は証明されていない。つまり食事はニキビと関係ないと考えられる。チョコレート、ピザ、フレンチフライ、ポテトチップスを食べているからといってニキビの関連性はないと考えられるが、患者さんの中には強情に主張する方もおり、その場合は試させることも必要であると考えられる。しかし、適切な治療を行うことで食生活を改善しなくてもニキビが改善する症例は、日常外来においてもしばしば経験する。

 

先ほどの本は2008年よりも前に出ている本で、この本は2008年に出ている本です。しかし、2018年になってもまだあらゆる専門書には、チョコレート等の高脂肪・高カロリー食品がニキビと関係していると主張し続けています。一体どちらが正しいのでしょうか。それは私が思うに、

 

  • チョコレートが持つ効果にはメリットとデメリットの二面性がある
  • 体質とそれまでの食習慣によって効果に違いが出る

 

という、このあたりの要素が関係していると睨んでいます。

 

先生

意外なことに、食生活とニキビとの関連性は証明されていないんだね!こういう専門家の話はとても貴重だね!多くの専門家は、関連性があると言っているよ!
たしかに!

ハニワくん

この章のまとめ
  • チョコレートやスナック菓子をつい食べすぎて、ニキビができてしまったという人は多い。
  • 過剰な脂肪分や糖分によって皮脂の分泌量が増えることは事実。
  • 毛穴に皮脂が詰まればニキビとなることも事実。
  • しかし、食生活とニキビとの関連性は証明されていない。

カカオマスポリフェノールには抗酸化作用がある

まず、チョコレートについての基本情報は下記の記事に書きましたのでそちらでご確認ください。

 

 

チョコレートに含まれるカカオマスポリフェノールには抗酸化作用があります。『ようこそ!私のニキビクリニックへ―さあ、お入りください。ニキビ完治への最後のドア…』にはこうあります。

活性酸素こそ肌の大敵

 

(省略)この活性酸素は、ニキビを悪化させるだけでなく、皮膚に対してさまざまな悪さをします。(中略)今まで見てきたように、活性酸素は皮脂を酸化することによってニキビをつくり、炎症を悪化させます。日焼けの炎症も活性酸素のしわざですし、メラニン色素の生成を促してシミやくすみの原因をつくるのも活性酸素です。

 

また活性酸素は皮膚細胞を傷つけて皮膚の老化を早め、しわやたるみをつくります。そして究極の害は、DNAを損傷して皮膚がんを誘発することです。(中略)このように活性酸素は、あらゆる肌のトラブルに関わっています。

 

活性酸素を除去することは、とても重要なニキビケアとなります。

 

先生

まずこの抗酸化作用は、ニキビを予防するからね!ここで矛盾が発生するね!
たしかに!

ハニワくん

この章のまとめ
  • カカオマスポリフェノールには抗酸化作用がある。

ダークチョコレートには血流改善効果がある

更に、『科学でわかった正しい健康法』にはこうあります。

毎日食べれた血液サラサラ!-チョコレート

 

チョコレートは身体に悪い食べ物という印象を持たれているが、じつは健康に良い側面をもつ食べ物の筆頭だ。

 

(中略)▼心臓病に罹患するリスクを減らす場合がある。心臓血管系の動きを活発にし、血液の流れを改善する。2014年、学術誌『心臓血管系』に掲載された論文によれば、日々の食事にダークチョコレートひとかけを足すと、血液の流れが14~23%改善される。

 

血流の流れが14~23%改善されるということは、血行促進作用があるということです。下記の記事に書いたように、

 

053.ニキビ 原因 肌 冷え 対策(お血(オケツ))

 

『冷えると血液が汚れる』とありますが、冷えも血行不良も、ニキビの原因となります。『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール (PHPビジュアル実用BOOKS)』にはこうあります。

また、運動不足や喫煙によって血の流れが滞ると『瘀血(オケツ)』が起こります。瘀血はいわば血行不良です。肌にはニキビや湿疹、シミなどができやすくなります。

 

ニキビ

この『瘀血』というのは東洋医学の考え方で、簡単に言えば『血の流れが滞る』状態です。身体が冷え、血流が滞ると、血が汚れます。すると、それだけの理由でもニキビや肩凝り、クマ、シミなどの様々な問題が起きるのです。こうした症状は、漢方薬によっても治療できるので、下記の記事にまとめた漢方薬についてもチェックしてみましょう。

 

 

とにかく、冷えだけではなく、喫煙や、水分不足になると『瘀血』状態になり、血の流れが滞ります。血流が悪くなるんですね。するとそれが原因で十分な角質細胞間脂質や天然保湿因子がつくられず、バリア機能の弱い肌になり、ニキビ等の問題を引き起こすことになります。

 

step

タバコを吸う

ニコチンやタール等の有害物質を摂り入れる

交感神経の働きを活発にさせ、全身の血管を収縮させる

ニキビ

血流が低下し、肌にとって必要な酸素などの栄養分が少なくなる

十分な角質細胞間脂質や天然保湿因子がつくられず、バリア機能の弱い肌になる

ニキビ

更に、真皮に含まれるコラーゲン繊維の生産量が低下する。

 

004.ニキビ 原因 タバコ 関係 禁煙対策(角質細胞間脂質)(テストステロンのはたらき、糖質コルチコイド)

 

チョコレートにはこの血行を良好にさせる働きが期待できるので、しっかりと恩恵があるのです。それであれば、ナッツ類には同じように血行促進作用があるので、アーモンドチョコレートなんかは相性が抜群ですね。

 

 

075.ニキビ対策 ナッツ 栄養と効果は

 

この時点でチョコレートのメリットとデメリットをまとめると、

 

  • 抗酸化作用と血行促進作用がある
  • 高脂肪・高カロリー食費であり皮脂の分泌量を増やしてしまう

 

という二面性があるという事実がわかります。

 

 

ニキビ

先生

血流を改善し、抗酸化作用もある。だけど高脂肪食品で皮脂の分泌量を増やすわけだね!
うーむ!

ハニワくん

この章のまとめ
  • ダークチョコレートには血流改善効果があるが、血流改善効果があればニキビの対策になる。

普段取らない栄養素の分解はできない?

更にここに関係してくるのが、

 

  • 体質
  • 腸内細菌

 

です。体質というのは例えばアレルギーです。ピーナッツを食べただけでアナフィラキシーショックを起こして死んでしまう人がいますが、蕎麦でも、ロキソニンでも、人によって様々な物質にアレルギー反応を示します。したがって、中には体質的に、チョコレートに過剰反応する人もいるでしょう。そのような体質が、この問題に少なからず関係していると推測できます。

 

ニキビ

さらに腸内細菌です。インペリアル・カレッジ・ロンドンで生物学の学士号と修士号を取得したのち、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンおよびロンドン動物学協会で進化生物学の博士号を取得したアランナ・コリンが2016年に書いた『あなたの身体は9割が細菌』にはこうあります。

腸内細菌の組成比が、食べ物からエネルギーをどれだけ引き出すかを決めている。私たちが食べた者は小腸で消化吸収されたあと、大量の細菌がいる大腸に移動する。ここで最近は、流れ作業で働く工場労働者のようにそれぞれの好みの分子を分解し、吸収できるものだけ吸収する。

 

最近に吸収されなかったものは、私たちが大腸の内壁から吸収できるほど単純な形になっているある菌種は、肉に含まれるアミノ酸分子を分解するのに必要な遺伝子を持っているかもしれない。別の菌種は、緑の野菜に含まれる長鎖の炭水化物を分解するのに適しているかもしれない。また別の菌種は、小腸で吸収されなかった糖分子を回収するのが得意かもしれない。

 

私たちが食べる食べ物によって、腸内で優勢になる菌種が変わる。たとえば、ベジタリアンの腸内にはアミノ酸の分解が得意な菌種はそう多くないだろう。そうした菌種は肉の安定供給がなければ繁栄できないからだ。

 

つまり、『普段高脂肪・高カロリー食品を摂らない人』は、『高脂肪・高カロリー食品を分解するのが下手な腸内細菌』しか腸内に持っておらず、それによってその栄養素の分解がままならずに、皮脂腺からその余分な物質が分泌され、ニキビになっている、という考え方です。

 

step

普段高脂肪・高カロリー食品を摂らない

腸内には、高脂肪・高カロリー食品を分解する腸内細菌が繁栄しない

たまにチョコレートを食べる

腸内に分解できる腸内細菌がいないため分解できない

ニキビ

皮脂腺から未消化・未代謝の物質が出てしまいニキビとなる

 

先生

専門書を読んでいたらこういう見解が一つ浮かび上がったね!合ってるかどうかは定かじゃないけど、浮かび上がったことは事実なんだ!
うーむ、深い!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 『普段高脂肪・高カロリー食品を摂らない人』は、『高脂肪・高カロリー食品を分解するのが下手な腸内細菌』しか腸内に持っておらず、それによってその栄養素の分解がままならずに、皮脂腺からその余分な物質が分泌され、ニキビになっている可能性がある。

『チョコレート』という食材

そう推測したとき、『チョコレート』という食材が筆頭に挙げられることが見えてきます。もちろん人によりますが、チョコレートというものは、そう毎日毎日食べることはありません。つまり、『たまに食べる高脂肪・高カロリー食品の代名詞』がチョコレートなのであり、ニキビとチョコレートには因果関係がないのです。

 

その証拠に、私は毎日チョコレートを食べる習慣がもう5年以上続いています。トレーニングの前にひとかけらのチョコレートを食べるのが習慣になっているんですね。そのせいもあってか、私の場合はチョコレートを食べてもニキビはできません。

 

しかし、スナック菓子なら別です。普段トレーニングとダイエットを常に意識して食事をしていることもあって、スナック菓子やジュースなどはまず家にありません。しかし、たまにそういうものをドカ食いするときがあるのですが、そういうときは、例えば『』にニキビができたりします。

 

ニキビ

昨日までなかったはずの腰の部分に、スナック菓子を食べた次の日にニキビができるのは、無関係とは言えません。間違いなくそれが何らかのバランスを崩したかなにかで、ニキビができたのです。

 

各専門書には、私のような見解を述べている人が一人もいませんから断言はできませんが、様々な本を読んでいる私は、点と点がつながって線になっているような、そういう感覚を得てこの記事を書いています。もちろん確実なことではありませんが、

 

一理ある

 

と思う人もいるでしょう。

 

先生

たしかにチョコレートを毎日のように食べる人ってそうそういないからね!それが何か関係しているかもしれない!
たしかに!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 『チョコレート』という食材は『たまに食べるもの』の筆頭食材。
  • 『たまに食べる高脂肪・高カロリー食品の代名詞』がチョコレートなのであり、ニキビとチョコレートには因果関係がない可能性がある。

ニキビのない未開地の人々

更に先ほどの本にはこうあります。

しかしながら、いちばん近い道路まで数十キロメートルあるパプアニューギニアの高地や、インドネシアのスラウェシにあるシージプシー・ビレッジ(漂流民の村)で暮らす人にニキビはない。10代の若者にもない。オーストラリアやヨーロッパ、アメリカ、日本では、みんなニキビになっているというのに。

 

(中略)花粉症と同じく、私たちはニキビを日常生活の一部とみなしがちだ。とくに10代後半のニキビはそうだ。けれども、なぜ未開地の人々にはニキビがないのだろう?

 

  • オーストラリア
  • ヨーロッパ
  • アメリカ
  • 日本

 

といった先進国では当たり前のニキビ。とくに10代なら余計に当たり前の常識として根付いているこの常識。しかし、実はこの常識は、『全世界の常識』ではないのです。どういうことでしょうか。その未開地の人々に、アクネ菌が存在しないとでも言うのでしょうか。そんなことはないのです。

 

ニキビ

それであれば一体原因は何でしょうか。『もしかしたら』彼らが先進国の食事(チョコレートやスナック菓子やジャンクフード)を食べれば、ニキビが出来るかもしれません。だとしたらそこにはこの『腸内細菌』の存在が関係している可能性は非常に高くなります。

 

ニキビのない未開地の人々と、ニキビが常識の先進国の人々との違いは、もしかしたら『たまに食生活が荒れる』ということかもしれません。彼ら未開地の人々は、毎日食べるものが大体決まっていて、荒れるような食材もそう多くなく、先進国の人には多岐にわたる選択肢があり、暴飲暴食がいつでもできる。

 

正確なところはわかりませんが、何となくの輪郭は見えてきました。私の経験上からもそうですが、恐らく人は、『長く続けたある習慣を崩すと、同時に健康状態も崩す』という傾向があります。そう考えることで、タバコや酒をやっている人の中には100歳まで生きている人もいれば、それらをやめて体調がわるくなる人もいるのはうなづけるのです。

 

このあたりのすべての理由が、チョコレートやスナック菓子を食べるとニキビができたり、あるいはできなかったりする理由に関係していると推測できます。以下の動画では『一週間チョコレートを食べ続けるとどうなるか』を実験しています。

 

 

あまり大きな変化がないようですね。やはり、食事とニキビとの関係は目に見えない複雑な要素が絡んでいるのかもしれません。

 

先生

あまりにも複雑で奥が深く、2018年現時点では、専門家も真相にたどり着いていないと言えるね!
うーむ、なるほど!

ハニワくん

この章のまとめ
  • 未開地の人々にはニキビがない。
  • 食事とニキビとの関係は目に見えない複雑な要素が絡んでいる。